
頭の中で起きていること
「まだかな」「ちゃんと感じているかな」「相手に悪いな」。こういう声が頭の中で大きくなると、体の感覚を受け取る側ではなく、自分を採点する側に回ってしまいます。感覚が小さくなるのは、感じる力がないからではなく、注意の向き先が変わるからです。
目標を置き換えてみる
「イク」を目標にしない代わりに、その日の小さな目標を置きます。
- 今日は、気持ちよかった触れ方を1つ見つけたら終わりにする
- 強さを変えずに、同じリズムで1分続けてみる
- 呼吸が浅くなっていないかだけを確かめる
- 終わったあとに「気持ちよかった場所」を1つだけ思い出す
達しなかった日も、何かを1つ見つけたなら、その日は成功です。
相手がいるときは、期待を先に下ろす
「今日はイクことが目的じゃないから、ゆっくりやりたい」と先に言葉にしておくと、相手の期待も、自分の焦りも下がります。うまくいかなかったときに謝る必要はありません。気持ちよかったことを1つ伝えるほうが、次につながります。
時間を区切らない
「30分で終わらせる」と決めると、時計が気になります。時間は決めず、疲れたら終わりにする、くらいがちょうどよいことが多いと言われます。ひとりのときとの違いが気になる場合はひとりだと感じるのに人といると感じないも読んでみてください。
第5回の確かめ
次へ進んでよいサイン
- 「イク」ではない、小さな目標を1つ置けた
- 達しなかった日も、1つ見つけたら成功と数えられる
- 時間を決めずに終えられる
まだ立ち止まる・戻るサイン
- 採点する声が大きいまま。呼吸と、触れている場所だけに注意を戻します
よくある質問
目標を置かないと、いつまでも進まない気がします。
小さな目標(気持ちよかった触れ方を1つ見つける)は置いて構いません。外すのは「イクこと」だけです。小さな発見が積み重なると、感じ方の地図が少しずつできていきます。
気を散らす方法は効きますか。
効く人もいます。ただ、別のことを考え続けても注意が内側に戻らなければ、感覚は大きくなりにくいため、呼吸と触れている場所に注意を向けるほうが、続けやすいことが多いようです。
連載の前後
目標を下ろせたら、次は、ひとりのときから人といるときへ移します。
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